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冬の夕空

第3章 燃える夜空


なんなんだろう。
いったいなにがどうしたら。
 
私はなんとか自分の部屋に帰ってきた。
急に身体全体が震えてきた。
とりあえず……、とりあえず何も考えられない。
シャワーをあびてみた。
シャワーをあびると、とりあえず身体の震えは止まった。
でも頭の中はまだよくわからないまま。
いや、あんなこと考えたってわかるはずないんだ。
わからないまま考えてみる。
 
彼の……あの羽……。飛んでたし……。
やっぱり天使?
いや……。黒い翼で……、影がなくて……。
状況的に……。これはやっぱり……。
……悪魔?
いや、だけど、そんなことってある?
でも、私は見てしまったわけで。
どうなるの? 私、殺される?
そんな、まだ19なのに……。
好きな人だっているのに……。
好きな……。
 
ふと窓の外に誰かがいるような気がして、そっちを見るとカーテン越しに黒い人影が見えた。私がびっくりして立ち上がると、窓の鍵がひとりでにかちりと外れた。
そして窓を開けてミシェルが入ってきた。

なんでそんなとこから……。ここ3階なんですけど。いや、まあ、そうだけど……。

「ひさしぶり」

ミシェルが言った。そうなのかな……。


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