第1章 少年達の花園 1
誰もが死んだら天国に逝くか地獄に落ちると思っている
私も思っていさけどこの光景はなんなんだ
「フフフッ ♪ 可愛いな楓は ♪」
『そりゃどうも……』
「楓見るだけでキュンキュンする ♪」
目覚めたときに小さな男の子に抱きつかれ、甘い言葉をかけられている
『キミ、誰だか知らないけど…』
「え ? ! ボクのこと覚えてないの ?」
そうやって言うのはまだ早いと言おうとしたのにこの子に遮られてしまった
「長い間じゃなかったけど、キミにはお世話になったよボク…」
『う~ん……覚えてないな……』
「そうだよね……ボクなんて…」
この男の子と会った記憶はないのでその通り言ったら泣き出しそうになってしまった
『いやっちょ、ちょっと待って ! 思い出すから ! 』
何とか泣き止まそうと記憶の中を探る
『(こんな可愛い子は忘れる筈はないのに……)』
楓は可愛い子に目がないので忘れる筈はない
『(それでも記憶にないのは会ってないかなんだけどな……)』
考えても思い出せない
「いいよ、ボクが教えてあげるから」
そう言うとポンッと男の子の周りに煙が出てきた
「ニャー」
『え ? 猫 ? もしかして…』
「そう。あのときの猫だよ」
猫から先程の子の声が聞こえる
『でも…なんで……。と言うか、ここは……?』
「うん。説明するから一旦元の姿に戻るね」
また、ポンッと音と共に戻った
「ボクね、本当は神様みたいな者なんだよ。
ボクは今日、仕事で人間界に来たんだけどその時子供姿だったから人間に連れてかれちゃったんだ。
途中で猫になって逃げたんだけど天界と繋がってる結界から遠い場所で乗り物には変化出来ないからこのままで結界まで
歩いたんだ。
でも、流石にボクも人間界に居る以上お腹が空くんだ。
で、そこでキミに会ってご飯をもらったからお礼が出来たらって思って連れてきた」
『連れてきたって……ここは?』
「天界………かな ?」
『Wow……』
親不孝者になったよ……
fly awayしちゃったよ……
「キミをここに連れてきたのはトリップ……だっけな…… ? をさせてあげる」