第1章 少年達の花園 1
『もしも~し』
[あ、もしもし桐崎だけど]
『先輩。どうしたんですか ?』
電話に出ると少し不安が混じった声の先輩の声が聞こえた
[実は今、ニュースで見たんだけどね、その辺り危ないらしいんよ]
『危ない ?』
[うん。そこに通り魔が出るんだって]
『気を付けて帰ります』
[是非そうして。皆の夕食が懸かってるしね]
『ははは。先輩は後輩より食を取るんですね』
この先輩は偽りがない思いなので初日から仲良くなれた
[まぁね。じゃあ気を付けてバイバイ…]
ブヂッと切った
『通り魔ね……』
何とも非現実的な話なのだろう
今まで生きてきた中で初の情報だ
『一応インターネットで調べてみるか』
音楽を聞いていたがインターネットを広げてみる
『ああ~……マジか……ネットにも書いてあるよ』
今思ったらお母さんがよく言ってた「下見ずに前向いて歩きなさいよ」ってこの時の為にあると思った
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『他に何かあったかな…』
携帯をイジリながら歩くと前方から人が来る気配がした
その人を避けようと左にズレたらその人も合わせてきた
もしかしたらと思ったときは遅かった
『ぐっ……』
「くくくっ……いいよね。キミみたいな綺麗な女の子のそういう苦しそうな顔……。そそられる」
腹部に何かが刺さり抜かれた。その反動で倒れ込む
最初は何が起こったのか理解出来なかったが痛みと共に恐怖が襲ってきた
「そんな綺麗な顔を見せてくれたキミにはプレゼントだ」
『お前…なんかの…………プレゼントなんて……』
「いらない ? 大丈夫すぐ楽になるよ」
男は、腹部の強烈痛みで倒れたまま動かないの楓の首にナイフをあてる
「知ってる ? 首にある頸動脈を切ると早く死ねるって」
『そうだが………一般人は……そう簡単に………探し出せない筈だ……』
「キミ医療に詳しいのかな。まぁ、その通り普通なら難しいけど僕は医者だからね」
男と話をしている間に楓は警察に電話をかけていた