第1章 少年達の花園 1
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「なぁに、昨日オレの子分がお世話になったそうじゃねぇか」
『子供に手をあげる大人達だったから少し躾しただけだ』
「躾だと?笑わせる!お前みたいな女があれだけの巨漢の男共を倒せるわけねぇ。本御所は誰だ?」
『誰も居ない。私がやった』
確か聞いた話では一人で村の大人たちを倒していたとか……。信じられないな……
「知らばくれるきか?」
『勘違いも良いところだ』
「そこまで言い張るなら。おい!」
「キャッ」
「(お)まえっ!」
『貴様……ッ』
男が大人たちの一人に声をかけるとあいつの妹を人質に取った
『何を考えている?子供を人質に取るなどふざけてる』
「ふざけてなんかいねぇよ。テメェが言わねぇからだろ?」
『先程も言ったが私が単独で動いた』
「なら見せしめといこうか」
男が懐から拳銃を取りだし僕に向けてきた
「え……?」
僕……?
「早く言わねぇからこうなんだよ!」
『やめろッ!!』
楓さんの声が遠くに聞こえ、全てがスローモーションに見えた
こちらに駆け寄ろうとしている楓さん
拳銃の引き金がゆっくりと引かれる
この現実を受け入れまいと受け入れまいと咄嗟に目を閉じる。それと同時に発砲音が聞こえた