第1章 少年達の花園 1
笑むのも初めてだが心から良かったと思うのも初めてだな
「………」
『?どうした?』
急にジッとこちらを見ている女の子
「……綺麗」
『何が綺麗なんだ?』
「お姉ちゃんの笑顔が綺麗だなって!」
『は?!な、何を馬鹿な!!私のどこが?!』
聞きなれない言葉を掛けられたせいか顔が赤くなり、言葉がどもってしまった
「あはは!お姉ちゃん顔赤いよ」
『う、うるさい!!』
更なる不意打ちで思わず立ち上がった
すると、チラホラと子供の姿が見に入る
『どうしたガキ共?もっと近くに来ればいい。取って食ったりなどせんし、ましてやお前らの食料は目当てのものではないからな』
そう言った瞬間家から出てきていた子供が一斉にこちらに向かってきた
「すごかった!!」
「あいつら追っ払ってくれてありがと!!」
「なにやったのあれ?!」
寄ってきた子供が一斉に喋り出した
『そんな一斉に喋るな!私は一回でそんなに話は聞けない!』
「「ご、ごめんなさい」」
『分かればいい』
少し怖がっていたのでポンポンと子供の頭を叩いた
「姉さんはここに何しに来たんだ?」
『私か?私は人を探していてな』
「人?誰?知ってる奴なら教えるよ」
『名前を言ったら分かるか?』
「オレら名前ついてないから分かんね」
『そうか……悪いな……』
この村で大人を見掛けなかったのはもしかするとこの子達が捨て子である可能性がある
小さい頃にここへ置いていかれて名前を付けて貰えなかったのかもしれない
そんな子供達に悪いことを言ってしまった
「気にすんな姉さん、オレらは慣れっこだからさ。それで、そいつらの格好を教えてくれよ。そしたら分かるからさ」
『そうか……?なら、青い髪の男の子、語尾に特徴のある男の子と女の子、赤い髪で体の大きな男の子、冷静沈着な黒髪の男の子……かな?』
名前が決まってないのなら大体こんな感じか……(ココはイマイチだな)
「!分かったあいつらだ!呼びに行ってくる!!」
『あ、あぁ……よろしく頼む……』
あれで分かったのか……