第1章 少年達の花園 1
男の持っていたナイフを叩き落とし、顔に回し蹴りを打ち込む
「かはっ……」
『貴様はそのナイフ《死》に使う。しかし、世の中にはそれを《生》に使う者もいる。私は《生》の立場で言おう。
"貴様は蟻以下の存在だ。下劣極まりない。見ていて無償に腹が立つ"
それだけだけだ、早く立ち去れ。目が腐る』
「言いたいことをペラペラと言いやがって…… ! ! 」
男も流石に自分より年下で更に女である私に見下したような言い方で嫌味を言われることに怒ったようだ
私が叩き落としたナイフを拾い上げ、今度は勢いをつけて向かってきた
『あと一つ言っておく。もし私になにかしてみろ。"アイツ"がお前を放っておかないだろう』
「そんな脅しが俺に通用すると思ってんのか ? ! 」
男の怒鳴り声が止んだと同時に男は"黒い何か"に弾き飛ばされた
「ッ……何なんだよ……クッ…」
男の腕には深い傷が残されていた
しかしそれは"重傷"であって"重体"ではない
「ア"ア"ァ」
『ありがとう。あと少しで刺されそうなところだ。助かった"プラウド"』
"黒い何か"とは"プラウド"のことだった
プラウドはクロコのところから戻ってきたとき空で私と男のやりとりを見ていたようで私が危ないと思って駆けつけた(飛び付けたか ? )
「エ、エンペラークロウ ! ! ! ! なんでここに ? ? ? ! ! 」
『プラウドのことか ? なら安心しろ。プラウドは私の"大切な家族"だ。"必要時以外"は他人に怪我なんぞ負わせん』
「ア"ア"ァァ ! ! 」
プラウドは羽を大きく広げ男を威嚇する
「ヒッ ! ! 」
『そこまでしておけプラウド。そろそろ売りに戻ろう』
「ア"ア"ァ ! ! 」
プラウドの背中に猛獣を乗せ、自分も引きずるように猛獣達を持ち市場へと向かった
先ほど持っていたものを売り、戻って来ると申し訳程度に猛獣が置かれていたこと楓は『また増えた ! ! 』と嘆いていた