第1章 少年達の花園 1
ああ、因みにクロコとはガララワニのこと(ガララワニ→ワニ→クロコダイル→クロコ)
そして説明していなかったが、狩り(ハント)係はクロコで運送係はプラウドで売人は私
どちらにしろ二匹は売りに行けないので必然として売るのは私になる
それに私は猛獣を殺せない。と言うより殺しにくい
何故ならその猛獣たちが私に擦り寄ってくるから
現在は計五匹にはその傾向が見られただけなので他がどうとかは分からないが多分そうだと思った
それに、プラウドが居たらバロン諸島の猛獣は皆無になるのでこちらも必然的にクロコになった
プラウドも狩り(ハント)をしたいと言ったがバロン諸島からこの市場までかなりの距離があるし、海を渡らなければならない
クロコも水陸両々なので海は泳げるがワニのため深いところに行くと息が出来なくなるのでこちらも必然的にプラウドになった
『というか、さっきの猛獣はkg(㌔)2万で売ってよかったのか………』
なんか分からないけどもっと高いもののような気がしてきた
そんなことを考えているうちに変な臭いがしてきた
何と言うか…………"おじさんの体臭"みたいな臭い
加齢臭か ?
自分はそんなに年をとって…
「嬢ちゃん、そこ退きな」
声がした方に振り向くと厳ついおっさんがナイフを私に向けていた
『何故 ? 』
「俺は盗賊だ。人のものを盗るのが仕事なんでね」
ニヤリと気色悪い顔で言われたので顔をしかめてしまった
その顔を見て何を勘違いしたのか相手は気分をよくして、脅すような言葉をかけてきた
「俺はな、人を何人も殺めてきた。女だろうが容赦はしない」
男は持っていたナイフを更に私に近付けてきた
この状況からして、この男を倒しても自己防衛で捕まらない………はずだ
『ナイフは人の生と死を両立させる。貴様はそれを脅すだけのただと道具。若しくは死のために使うのだろう』
「ッ ! ? この女チョーシ乗りやがって ! ! ! 」
男が持っていたナイフで私を切りつけようとしたのでヒラリと交わす
『"チョーシに乗ってる"だ ? ? それは貴様の方だろう』
《人生初。人に対して半切れ》