第1章 少年達の花園 1
『kg(㌔)2万でいいので早く買ってください』
「ええぇ ! ! ? ? こ、これをkg(㌔)2万 ? ? ? ! ! ! 」
『無理でしたら他を当たります』
「いやいやいや ! ! ! ! その値でいいんなら買い取らせて頂くよ ! ! ! 」
『では、何時間後くらいに用意できますか ? 』
「銀行に送らないのかい ? 」
『まだ口座を作ってないので……』
「なら、作るまで待っていようか ? 」
『それは結構です。何てったってうちは"セキュリティーが高すぎる"』
「そうなのかい ? じゃあ、閉店まで待てるかい ? あと5、6時間かかるけど」
『ああ………いいタイミングです。では、また参ります』
「ああ」
やっと………やっとだ…………
町の外れに嬉々とした表情で向かった
なんで嬉しいのかって ? それは………
やっと狩り(ハント)で捕った猛獣の"半分"売れたから ! ! ! !
それに私は美食屋でもないし、この市場も初、グルメ相場も知らない、ましてや"売り"に来たのは女である私なので心配していたがここの人たちは優しいみたいなので売れた
だから嬉々としてたんだ…………。ついさっきまで……
『………………』
「ア"ア"ア" Vv 」
『プラウド……』
語尾にハート付けられても嬉しくない
町の外れに来た瞬間に嬉々とした表情は険しくなり歩くスピードも落ちた
何故なら半分に減った筈の獲物が先程の倍になっていた
「ア"ア"ア" Vv 」
スリスリと頬を寄せてくれるのは嬉しいけど
『ブラウド、今からクロコのところに行ってもう何も取らなくていいと伝えてきてくれ』
「ア"ア" ? 」
『"私が筋肉痛になる"』
「ア"ア" ! 」
最初は不思議そうにしていたプラウドは理由が分かったからなのかすぐに向かって行った
『さぁて。私はここで一人留守番しているか』
これでも私は小心者で疲れようが疲れまいがお金になるものを易々と取らせる程寛大ではない
そのせいで後で痛い目を見るとは思わなかった