第1章 少年達の花園 1
その匂いは薬品(アンモニアか ? 刺激臭なのは間違いない)と肉の焼ける匂い(食欲をそそらせるものではない)がした
「クァ」
『? ………お前』
カブト(猛獣と言うのが面倒だから見た目の名前にした)が先程より弱々しく鳴いていたのを見て何か異変を感じてカブトをよく見る
と植物と触れている部分(尻尾)から煙が出ている
匂いの原因はカブトの尻尾と植物と言うことが分かった
ならばこいつは
『もしかして私がその植物に触らないようにしてくれたのか ? 』
「クァア…」
『そうか……ならそこから退け。お前のお陰で私はその植物に近付こうとは思わなくなった。二度とな』
それを聞いて安心したのかカブトが私の近くに来た
「クア」
『悪い……お前に怪我を負わせてしまった……。尻尾を見せてくれないか ? 何か出来るかは分からないが傷の具合を見せてくれ』
素直に尻尾を見せたカブトに礼を言い、尻尾を眺める
尻尾はとても痛々しい状態になっていて、傷口がよく見えないほど酷い状態だ
『少し触るぞ』
傷口を少し触った
ジュッと言う音がする
なんの音か分からなかったので辺りを見渡すとバックズ(カブト以外の猛獣)が騒いでいた
カブトはバックズ何を言っているのか理解していないようで頭を捻っている(少しキュンときた)
無意識に頭に手を添えると何か生暖かいものが頭に触れる
最初はカブトの血が付いた手で頭を触ったのでそのせいだと思ったが違っていた
指を見ると確かに血は付いている
しかし、よくよく見ると何か塊が付いているような気がしてそれを触るとグニグニしていて気持ち悪い
カブトは何気なくだろうがこちらを見た途端に尻尾を元の位置に戻し、バックズと同じように慌て出した
それを見てふと思った
《この血の塊は自分の指》ではないかと
指は指でしっかり生えているものの指の皮がその塊の中に見つけた
ああ、だからそんなに慌てていたのかと気付き、一人で納得していると「クア……」と申し訳ないようなか細い鳴き声が聞こえた
『大丈夫だ。お前は気にしなくていい、勝手に触った自分が悪い。だからそんな顔するな』
カブトの表情は人間で言うと(´・ω・`)ショボンという感じなっていた