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Sweet Love* Part3

第16章 *お前が素直すぎるから feat.日向




少ししてトランプを持ってきて、まずは抜けてるカードがないか確認も兼ねて七並べを始めた。

結果、遠野の勝ち。

「なんか…私のにばっかりいいカード偏っちゃったし…フェアじゃない…。」

「お、落ち込むなよ。ほら、ただの確認だろ?」

勝ったくせにしゅんとする遠野は、優しさというより本心でそう言ってる感じだった。

次に、ババ抜きは2人じゃつまらないからと、お菓子を賭けてポーカーをした。

ポーカーはすぐ終わるので、何回もやった…が。

「ひゅ…日向くん強すぎるよ…!」

全勝無敗で俺の勝ちだった。

「いや…お前、分かってる?ポーカーって、カードの良し悪しを表情に出しちゃ意味ないんだって。」

「や、やってるけど…っ」

うう〜、と涙目で呻いて、悔しそうに俺の手元のお菓子を見つめる遠野。

つーか、俺より黒子のが強いから、絶対…。

あいつポーカーの神になれそうだな、と思いつつ、俺はお菓子をいくつか遠野に差し出した。

「…え?」

「食えよ。どうせ、全部は食えねぇし。」

むしろ、3回以上は遠野も勝ってくれると思ってたんだけどな…。

「あ…ありがと…。」

嬉しそうに、けど照れくさそうにそう言って、遠野はやんわりと微笑んだ。
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