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Sweet Love* Part3

第16章 *お前が素直すぎるから feat.日向




それからも、トランプによる白熱勝負は続き、いつの間にかもう午前1時だった。

疲れ切った遠野は床に座って、俺が布団を引いてる間に寝てしまっていた。

そこで寝るなよ、と思いながら、遠野をベッドに寝かせ、俺は電気を消し、今引いたばかりの布団に寝転がる。

するとその音に気付き起きたのか、遠野がか細い声で話しかけてきた。

「日向くん…今日はありがと。」

「礼を言われるほどじゃねーよ。俺も楽しかったしな。」

「ふふ…私も。」

遠野が嬉しそうに笑って、それからまた無言状態が続いた。

寝たのかな、と思い、俺も目を閉じた時。

「今日……日向くんのこと、好きになっちゃったかも。」

なんて呟きが聞こえた。

「は!?す、好き…って…!」

こそこそ声で訊き返すも、遠野はもう寝息を立てていて、さっきのが寝言だったのか否かも分からない。

「…返事くらい聞けよ。」

そう言った俺の声は、不機嫌なようで、嬉しさを含んだ声だった。


*お前が素直すぎるから*

率直なその、
表情に、言葉に、好意に、
ドキドキが止まらなくなってしまう。
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