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Sweet Love* Part3

第16章 *お前が素直すぎるから feat.日向




そんな、特別な何かが起こるような気もしないきっかけで、遠野はうちに泊まることになったけど…──

「……。」

「………。」

本っっ当に何もない、つーか会話もない。

あるのは気まずい空気だけだ。

遠野とは普通のクラスメートだけど、いざこうなると、普段何を話してたかを忘れてしまって、何も話せなかった。

何かないか、何かないかと脳内で検索をかけまくった俺は、最早迷走しまくった答えを出した。

「トランプやらないか?」

修学旅行じゃねぇよ。

そう自らに突っ込むような提案に、しかし遠野は意外な反応を見せる。

「やっ、やりたい!修学旅行みたい…!」

うん、そう思いますよね。

遠野からもそう見られてたことにがっくりしつつ、嬉しそうな姿に癒されてるところもあった。

「じゃあ持ってくるな。」

「うん…っ!」
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