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Sweet Love* Part3

第2章 *似てるようで、違うような feat.笠松


「そ、その、眠いんだったら寝ていいんだからな?ここで寝ても、後でベッドに寝かせとくし…。」

「…幸君て、お兄ちゃんみたい。」

「ソファがいいならそのままでも…え?」

一見、それまでの会話とは関連性のなさそうな呟きに、幸君は首を傾げた。

「なんていうか、お兄ちゃんと幸君、私に同じことしてくれるなーって思って。優しくしてくれるし、私のこと助けてくれるし。」

お兄ちゃんと幸君は中一からの友達だから、幸君がお兄ちゃんの影響を受けたのかもしれない。

でも、幸君は最初から優しい人だったと思う。

そういうところ、やっぱり似てるなって思った。

さっき「寝ててもいい」って言ってくれた時も、お兄ちゃんとピッタリ重なったし。

「そうか?俺、あいつとは正反対だってよく言われてたんだけど。」

「性格の問題じゃないよ。でも、違うとこもあるなーとは思ってた。多分、それかな?」

似てるけどどこか違う気がするのは、幸君がクールで頼りになるのに対して、お兄ちゃんが明るくてお調子者だったからかもしれない。

でも、どっちにだって優しさと、あともう一つは変わらなかった。

これはまだ、幸君本人には言えてないこと。

だけど、今なら言える気がして、深呼吸をしてから話しかけた。

「…あのね、幸君。」

「ん?」

雰囲気の変化に気づいたのか、私に視線を向けて話を聞いてくれる。

「私、お兄ちゃんが秋田に行った日、すごく寂しくて不安で、たくさん泣いた。でも、毎日こんなに笑ってられる。本当に幸君には感謝してるよ。だから……
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