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Sweet Love* Part3

第2章 *似てるようで、違うような feat.笠松


「幸君、お風呂次いいよ〜。」

夜ご飯を食べた後お風呂に入り、三十分くらいで上がって幸君を呼んだ。

「おう。…って、まだ髪の毛濡れてるぞ。」

「えっ?わ、本当だ。」

幸君にそう言われた髪の毛を触ってみると、確かに濡れていた。

さっき、ちゃんと拭いてドライヤーで乾かしたはずなのに。

「お前、乾かす時間が短すぎんだよ。…ほら、こっち来い。」

手招きをされてそっちへ行くと、幸君に背中を向けるようにして引っ張られた。

「うっ、わあ!?」

抵抗も出来ず、気づけばソファに座っていた。

それも、幸君の足の間に。

引っ張ったのは幸君だったみたいで、びっくりしたけどそんなに強い力ではなかったなぁ、なんてことを思い出す。

驚いてボーッとしてる私のことを気にせず、幸君は私の手にあったタオルを持って、髪を拭いてくれた。

「えへへ、ありがとーう。」

「はいはい。」

お風呂上がりというのもあり、幸君に髪を拭いてもらってると、ウトウトしてきた。

こくり、こくりと頭が揺れて、途中で寝そうなことに気がつきハッとする。

そんなことを繰り返してると、幸君が後ろから話しかけてきた。

「お前、何してんだよ。寝そうなのか?」

多分、頭が動いてたから、その揺れに気がついたんだろう。

幸君が私の顔を覗き込むと、意外と近くて驚いた。

「わ、わ、幸君近いよ。」

「っ!わ、悪い…。」

女の子に慣れてない幸君は一瞬で耳まで真っ赤になってしまい、誤魔化すようにそっぽを向いた。
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