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Sweet Love* Part3

第11章 *変化と相変わらず feat.高尾


──そして昼休み、屋上前の階段にて。

ちょうど死角のところに立ち、俺は2人の会話を聞いていた。

…言い方を変えれば盗み聞きだけど、まあしょうがないよね!

「真太郎、その…朝はごめん」

「謝らなくていいのだよ。今日はエイプリルフールだからな。…それとも、あれは嘘ではないのか?」

「う、嘘だけど!でも、嘘でもやっぱり…ちょっぴり…ほんのちょっぴり、傷ついたし…。あ、「あたしは」であって、真太郎が違うならいいけど!」

ツンデレ同士の会話だけど、遠野さんの方が正直じゃないから、真ちゃんがやけに素直に見える。

今思えば、去年付き合い始めて以来、真ちゃんは遠野さんに対しての態度が優しくなっている気がする。

やっぱり関係が変わると対応も変わるのか…と思ったけど、それにしては遠野さんは変わらなすぎじゃね?

苦笑いを浮かべつつそんなことを考えるけど、もちろん聞こえるはずがなく、2人の態度も変わらない。

「俺は大丈夫なのだよ。第一、顔が真っ赤で、好きと言われてるのと大差なかったのだよ」

「なっ……う、うぅ…っ!だって、今日の「嫌い」は「好き」ってことでしょ!?だったらしょうがないじゃない!」

クールに返す真ちゃんに、半ばヤケになって返す遠野さん。

…真ちゃんが大人びてるだけに、遠野さんが子供っぽく見える…。

そう思ったけど、それは少し違ったみたいだ。
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