第2章 入学早々。
ずっと、ってわけにもいかない。
すぐに離した。
菊「結構驚きました。」
真鈴「え?」
え? なんのこと……?
菊「あれだけ私にびくびくしていたから、指切りなんて、してくださらないかと…」
そんな風におもって、気を使ってくれてたんだ…。
嬉しい…。胸が じーん とする。
泣きそう…。 あー、もう本当に涙もろいの直したい。
菊「って、す、すみません… なにか私しました…!?;」
あたふたしている本田さん
真鈴「……ち、 ちが、います…。 気にしない、で、くださ い…」
菊「…………とりあえず、座りましょうか」
日陰の、あまり人のいない少し段差のあるコンクリートに座った。
こういうさりげない優しさが好き。 ん?好き?
菊「私、何か飲み物買ってきますか?」
真鈴「だ 大丈夫、で す」
菊さんが私の顔をまじまじと見る。
真鈴「えっ え、え?…な 何ですか…?///」
顔を手で覆う。だって、そんな、…恥ずかしい…。
菊「ちょっと、目を閉じてください」
真鈴「ちょ、えっ な、何ですかっ!?;」
菊「ほら、いいから、お願いします」
言われるがままに目を閉じる。
もうどれぐらいたったかな?
5分ぐらい?
菊「はい、もう目を開けていいですよ」
真鈴「えっ これ…」
シロツメクサの冠。ところどころに桃色のシロツメクサも入っていて、すごく、可愛い。
菊「真鈴さんだったら、きっと似合うんじゃないか、と思いまして、そこらへんに咲いているものでつくったんです。」
本田さんが私の頭にかぶせた。
菊「お似合いですよ」
真鈴「これ、くれるんですか…?」
菊「はい、もちろんですよ」
真鈴「これ、もう外しません。」
菊「え! そ、それはダメですっ!;」
苦笑いする本田さん。
またドキドキ。
これ、止まんないよ