第2章 入学早々。
本田さんと桜のある場所まで歩いていた。
菊「もうそろそろで着く頃… あっ ありました!」
ものすごく大きくて、しっかりした桜の木。
でも、まだほとんどつぼみのまんま。
真鈴「……おっきい… すごい こんなに大きな桜の木初めて見ました…」
菊「すごいですよね、私もこの木を見つけたとき、びっくりしました」
こんなところで、みんなでお花見できたら最高だなぁ…。
菊「あっ 桜が満開になったら、みなさんでお花見しませんか?」
真鈴「本田さんは私の考えていること、わかるんですか…?;」
……そんなわけないか。
真鈴「……その時は、私も、誘って、くだ…さいますか…?」
私の方を向き、きれいな笑顔をしている本田さん。
菊「当たり前じゃないですか」
そんな顔して言われたら、ドキドキだけじゃおさまらないよ。
真鈴「ぜ、絶対、ですか?」
菊「はい、絶対です」
小指を出してくる本田さん
菊「指切りしますか?」
真鈴「こっ こどもだましですかっ」
とかいいつつ指切りしてる私。
本田さんに触れてる小指が、離したくないって言ってるみたいに思える。
いや、私の思い、
離したくない。