第2章 入学早々。
学校からでて、結構短時間で寮に着く。
……そこが短所っていうか、なんていうか…。
アーサー「じゃあ、な」
真鈴「………………うん。」
……?アーサーくんは行かない。 なんで?
真鈴「…?行かないの?」
アーサー「お前が制服の裾つかんでるから行けねえ。」
真鈴「わっ ご、ごめんなさい… じゃあね、ばいばい」
アーサーくんは、ちょっと目を細くして私を見る。
真鈴「えっ? ちょ、え? えっと…何…?;」
アーサー「ちょっと裏庭で話していくか。」
真鈴「え?う、うん」
やっぱりアーサーくんは私の考えていることわかってる。
真鈴「わあっ 学校の裏庭もきれいだけど、こっちもすごいきれい‼」
アーサー「なんたってここは菊も気に入ってる場所だからな」
真鈴「え?」
菊「あ、アーサーさんに真鈴さん、こんなところでお二人、仲がいい… あ、お取込み中でしたでしょうか…;」
ほ、本田くんが来た。
私は慌ててアーサーくんの後ろに隠れる。
アーサー「だからちげえよ!/// 俺と真鈴はそういう関係じゃねーし!」
私は、ちょっと勇気を出して話しかけてみる。
真鈴「ほ、ほっ ほ、本田くん…さん、 こんにちはっ…///」
菊「はい、こんにちは」
本田君は、微笑んで返してくれた。
……………………ちょっとうれしい。
真鈴「わっ あ、アーサーくん…?」
アーサーくんは私の背中を軽く押し、前に出した。
アーサー「ほら、真鈴、ちゃんと前に出て話せ」
菊「アーサーさんは、彼氏さんというより、お兄さんのようですね」
アーサー「だからそういうんじゃ…; まあ、コイツとはずっと一緒に居たからな… 大体はわかる。」
菊「真鈴さんは幸せですね、そのような方がいて」
え、い、今の私に言ってるのかな…?;
私はとりあえずうなずいておく。
そしたら、また『にこ』って
もう、心臓バクバクなって、耳まで真っ赤なのが、自分でわかる。