第2章 入学早々。
真鈴「……アーサーくん。 いや、寮はいや。」
アーサーくんはきょとんとした顔でこっちを見ている。
アーサー「……は? え、お前、自分で寮がいいって…」
真鈴「言ったけど、それはアーサーくんと学校に行くためについた嘘なの… 怒る…?よね…。」
アーサーくんは、大きくため息をついた。
やっぱり怒ってるよね…。
アーサー「……まあ、この学校から家まで遠いし、寮で通うのはしょうがねえよな…。」
……?え?怒らないの?
アーサー「メールしてやっから、まあ、心配すんな。 夜中だろうと、よんでもいいぞ…。 会いに…行ってやるよ。」
真鈴「ありがとう…。 そういってくれると、嬉しい。」
ちょっと照れた笑顔を見せたアーサーくん。
真鈴「本当、アーサーくん、優しい。 なんで…?」
アーサー「は? べ、別に優しくしてねえよ! お前のためじゃねえし…///」
真鈴「…そ、そっか。」
アーサー「って、あ、 いや… さっきのは真に受けるな…;」
真鈴「……ん? えと、どういう、意味…?」
アーサーくんは、自分の頭をかき回しながら、自分の顔を隠した。
また顔が赤い。 今度は耳まで赤い。
アーサー「ったく… お前は… 鈍感っつーか なんつーか…」
真鈴「 あ、ごめんなさい…」
アーサーくんは謝んな、と一言。
もう、意味が分かんないよ。と、私が一喝。
もーいい。 と、呆れたアーサーくん。
謝る私。
基本、私たちの会話はこんな感じ。
でも、これがずっと続けばなー なんて。
ずっとなんて、信用しちゃいけない。
――――――ずっと一緒に居ようね。――――――
ずっとなんて、ない。