第1章 少女01
「町のど真ん中です」
「・・・・ほう。」
うーん流石に頭ちょっとぶつけた位で、黒子にあなたは私の何なんて聞いたら検査されかねない・・・。それは後で考えようっと。
「あ、あと学校は?制服は?」
「やっぱりちっちゃな事はあまり覚えていないのね。制服は、倒れた時に頭からちょっと出血したもんだから血がついてて、黒子君が洗ってくれたみたいよ。」
そして学校はというと、私は今春休み。中学校を無事に卒業し、なんと好都合にも誠凛に入学が決まっているらしい。看護婦に「忘れてたけど、誠凛高校入学おめでとう。」と祝いの言葉ももらった。
それと私は一週間程度寝込んでいたものの入学式の一日前(今日)に目覚めることが出来たらしい。
それだけ聞くと看護婦は「じゃあ行きましょうか。玄関まで送るわ。」と笑顔を向けた。
そして帰り道。私は入院期間中に出た色々な荷物を黒子が自主的に
『貸してください。』
と持ってくれたことに一人萌えて帰ったのであった。彼はなんとロールキャベツ男子だったようだ・・・・・。
ー・・・・