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タイトルなし【黒子のバスケ/ギャグ】

第1章 少女01


1-03:大丈夫じゃない大丈夫



沈黙。長い長い沈黙。

・・・・最初のうちは、病院を出て歩き出して少しは、街の風景が全く私の知っているものと違うことに目を輝かせ、それを楽しんでいたのだ。やっぱり現代は舞台だから建物の風景はさほど変わらないなーとか、あのお店可愛いなーとか、とにかく、色々。まさしくトリップ、小旅行にきたかのようだった。
しかし住宅街に入ったあたりから、もう私の見知った風景のような気がして、黒子テツヤ氏と会話を心見たくなったのだ。



が、しかし。
世の中事はそう簡単には運ばない。というか、正直言ってしまうとトリップだしもっと濃厚ななにかを想像してたりしました、しかし案外来てみるとうん、


キャラに手出しというか口出しさえできない・・・・・!!!


(甘かった・・・・。)
緊張というものなら私は自分のチキンなハートが大嫌いだ。先導する彼の背中を見つめ、クッと唸る。

「どうかしましたか。」

彼が急に後ろを振り返った。

「あ、いえいえいえ!!!・・・じゃないわ、ううん、何でもない!」


(何をビビっているの私はぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!!!!!!!)

挙動不審とはこのこと!焦っている、途轍もなく焦っているよ!!!!!心で髪の毛を毟るような気分だ。
彼は少々眉を寄せ、首を傾けるとまた正面に向き直った。

(どうしよう、どうしよう・・・・・!)


偉い人は言った。"人間は大きな幸せを前にすると急に怖気づく"、と。

(その通りやで・・・・・!!!!!!!!)

心中に突然の関西弁が出るくらいには何もできないことに慌てた。ああ変な汗さえ出てくる。今は麗らかな春のはずだ。

「あの。」

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