• テキストサイズ

クロバス+タイム【黒バス】

第5章 シンデレラ





ゴーン ゴーン___

しかし、幸せな時間もつかの間。
12時の鐘が鳴り響き、木村の一夜の魔法が解けてしまいます。



「あっ、いけない…!おやすみなさい、王子様」

「ま、待ってください!」

木村は王子から離れ丁寧にお辞儀をすると、急いで大広間を出て行きました。



ですが、慌てた拍子にガラスの靴が階段に引っ掛かって、ガラスの靴が脱げてしまいました。
12時の鐘が鳴り終わるまで、あともう少し。
ガラスの靴を取りに戻る時間がありません。



「おっせーぞ!早く乗れ!!」

木村は待っていた(?)馬車に飛び乗ると、急いで家へ帰りました。




「ハァ…、ハァ……。走るの速すぎです……」

「黒子、お前どんだけ体力ねーんだよ…」

王子は木村を追い掛けましたが、彼女のあまりの足の速さに追い付けませんでした。
少しの距離を走ったぐらいで肩で息をする王子を見て、大臣は呆れています。



「!!あれは……」

王子は木村の落としていったガラスの靴を見付けました。



「僕は、このガラスの靴の持ち主の女性と結婚します!」

「あぁ、あの子ね。良いじゃん!可愛いし!んじゃ、早速明日から俺のホークアイで探してやっか☆」

「……捜すのは高尾君じゃなくて、城の使いの者達なんですが」



/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp