第4章 オトメン青峰大輝
CASE.7 〜漫画〜
木村は授業中、青峰が教科書で隠しながら漫画を読んでいることに気付いた。
(青峰君ってどんな漫画読むんだろう…?)
やっぱりバスケ部だし、スラムダン○とかあひ○の空?それとも王道のワン○ース、NA○UTOとかハンター×ハン○ーかな?と、木村はいくつかの少年漫画を思い浮かべる。
そして、休み時間。
木村は青峰の元へ何の漫画を読んでいたか尋ねに向かった。
「青峰くーん、さっき何読んでたのー?」
「アオハライ○」
「え?」
「だから、アオハ○イドだっつの」
青峰は机の中から漫画を取り出し木村に見せる。
その表紙は紛れもない馬渕○が描かれていて、彼の読んでいた漫画は確かにアオハライ○で間違いなさそうだ。
「普通男の子ってワンピー○とかNA○UTOとか読むんじゃないの!?ってゆーか、あんたバスケ部なんだからスラダ○読めよ!読んでてくれよ!!」
「あん?あんな暑ッ苦しい漫画読めっかよ。俺は男の戦いより、少女達の甘酸っぱい恋愛模様を読みてーんだよ」
青峰は普段のダルそうな態度とは打って変わって饒舌に熱弁する。
「やっぱ王道は君に届○だな。あとは花より男○とかイケパラか?俺的にはNAN○と僕等がい○も捨てがたいが」
「……。」
「でも、最近の流行りといやー、やっぱ狼少女と○王子か。L○DKと彼嘘も映画化してから、人気すげーよな。けど、俺は映画化する前から彼嘘はクルと思ってたぜ?」
「……彼嘘って何?」
「ハァ!?お前そんなことも知んねーの!?彼女は嘘を愛しすぎて○だよ!!」
「知るか!!もう一生家で少女漫画読んでろ!!」
7.少女漫画大好きなオトメン青峰大輝