第4章 オトメン青峰大輝
CASE.6 〜選曲〜
「カラオケなんて久しぶりだぁーっ!」
「俺もだいぶ来てねーわ」
この日、木村と青峰は初めて2人でカラオケに来ていた。
とりあえずドリンクを頼んで、ささやかな乾杯をし、2人はそれぞれデンモクを手に取り選曲し始めた。
「青峰君から歌ってよ!」
「仕方ねぇな。耳かっぽじって、よーく聞いとけよ!」
そう言って青峰は〝熱の欠片〟を入れて熱唱した。
その後もお互いに何曲か歌い、喉の調子が良くなってきた頃……
「わぁ〜!青峰君すっごく上手い!カッコ良かったよ!」
「あん?当たり前だろ。次は俺の十八番だ!!」
青峰は自信ありげに木村を見つめる。
その瞬間、木村の心臓はドキりと高鳴った。
そして、液晶画面に表示された〝キューティーハ○ー〟の文字。
「え?」
「この頃流行りの女の子〜♪ お尻の小さな女の子〜♪」
青峰は自慢のイケボで可愛く(?)倖田來○のキュティー○ニーを歌い上げていく。
「ハニーフラッシュ☆」
青峰はパチンとウインク、ご丁寧に決めポーズまでつけて、最後まで熱唱した。
それからも青峰は西野○ナや浜崎あゆ○など、女の子が歌いそうな曲ばかりいれいく。
「マジでさっきの私のトキメキ返せ」
木村はこんな男に一瞬でもトキめいてしまった自分が恥ずかしくなった。
6.カラオケの十八番は○ューティーハニー、女の子が選びそうな曲を次々と歌うオトメン青峰大輝
※ちなみに本当に青峰の声優さんがキューティーハ○ーを歌ってる動画があります←