第4章 オトメン青峰大輝
CASE.2 〜目標〜
「どうしたの、青峰君」
先ほどから青峰は木村や周りのクラスの友人の顔を見ては、鏡で自分の顔を見る、という動作を繰り返していた。
まあ、青峰が何度も鏡を見ている時点で彼らしくないんだが、無駄に真剣な顔付きをしているので、木村は“一応”どうしたのかと聞いてあげたのである。
「なあ……。俺ってやっぱ…皆より黒い、よな……?」
「はぁ?何を今更…。桃井さんにさんざん“真っ黒くろすけ”だの“ガングロ”だの言われてるじゃん」
木村は分かり切ったことを今更になって言う青峰に、ハァと溜息を吐き呆れ返っていた。
「俺、来年から美白目指すわ」
「ブフォッッ!!」
木村は青峰の発言に吹き出(ry
「木村、美白に効く化粧水教えてくれ!!」
「だから、アンタは手遅れだっつの!!」
「やっぱ雪○精とかイソフ○ボンか!?それともDH○!?」
「詳しいな、オイ!!つーか、結構気にしてたんかい!!」
「俺、今から0120-444-4○4に電話してくる」
「待てーい!!!そのフリーダイヤルは辞めろぉぉ!!まだそんな年齢じゃねーから!!」
※ドモホルンリ○クルのフリーダイヤルです
2.実は前から肌が黒いことを気にしていて、美白に効果がありそうな化粧水を調べていたオトメン青峰大輝