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クロバス+タイム【黒バス】

第1章 Trick or Treat?





テツヤの家に着きインターフォンを鳴らす。


ピンポーン___


ピンポーン ピンポーン___






「あれ?」

何度か鳴らしてみたが反応が無く、私はただテツヤの家の前で立ち尽くす。

(どうしよう……)



仕方なく先に違うメンバーの所へ行こうと思い、玄関に背を向けた瞬間、ササッと人影が動いたような気がした。



「!!テツヤ、なの……?」

恐る恐る話しかけてみるも返事は無い。

(えっ、何、怖いんだけど……)




恐怖感から足がすくみそうになるの堪え、走りだそうとしたそのとき、





「木村さん」

「ギャァアーーーーッッ!!!」

ポンと肩に手を置かれ、突然掛けられた声に、私は可愛げの欠片も無い悲鳴を上げてしまった。



「木村さん、大丈夫ですか?」

「て、てててて、テツヤぁ…!驚かさないでよお!!……ってゆうか何その格好?」

私が後ろへ振り返ると、ソコには頭のてっぺんから足の爪先まで真っ黒な衣装に包まれたテツヤ(かろうじて声で分かる)がいた。



「必ず仮装して参加ということで、本物の“黒子”になってみました」

「なってみました、って言われても……」

テツヤの衣装は、歌舞伎などで見掛ける“黒子”そのものだった。
そう、黒装束と黒頭巾に身を包んだ裏方のスペシャリストのアレだ。



いや、そのカッコ仮装に入んの?



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