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【エルヴィン団長誕生日夢】
第2章 彼女にとってのその日
「誕生日おめでとう。」
エルヴィンに
抱えられていただけの状態から、
ぐっと腕に力を入れて、
エルヴィンを抱き締めた。
「………エルヴィン?」
反応のなさが
心配になり、
少し身体を離して
エルヴィンの顔を見上げる。
しかし
顔を見る前に
再び抱き締めなおされた。
首に触れるエルヴィンの
頬から伝わる温度が
心なしか熱い気がする。
「ありがとう。」
珍しく絞り出すような声に
つい背中をさすってしまう。
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