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【エルヴィン団長誕生日夢】

第1章 師団長と団長



しかし、
リオの少し高い声が聞こえ、
現実に引き戻される。


今……
どういう状況だ…?


本当に何がどうなっている。

エルヴィンの
先程の発言と、
それに続くリオの声からは
良くない状況しか
脳内を過ぎらなかった。


「ふっざけんな……」
「私はナイルの物なので!!!」


リオが
急に声を張ることで
ナイルの足は再び止まった。


「私は、ナイルの物なので…
私に何が出来るかは
ナイルしか決められません。
特に、こういうことは
ナイルの許可がいります。」


先程より
少し冷静に
リオが言葉を続けた。


「ナイルが…許可したら
この続きをしていいのか?」


エルヴィンが
探るように言葉を紡ぐ。

こいつのこういう所が嫌いだ。
いつ揚げ足を取られるか
わかったものじゃない。

すぐ部屋に
入るのが正解なのは
わかっているが、
2人がどう会話を
続けるのかが気になってしまった。


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