第1章 師団長と団長
「あー頭痛ぇ…
……家か。」
どうやって
ここまで帰ってきたのか
記憶がない。
時間を確かめると
もうだいぶ遅いが、
隣にリオが
いないところを見ると
まだ起きているのだろう。
ナイルは
重い頭を抱えながら、
案の定明かりのついている
リビングへ向かった。
「今日だけで構わないから。
君に出来ることは
してくれるんだろう?」
すると、
リビングから
聞き覚えのある声が聞こえた。
何であいつが
うちにいるんだ。
確かに今日は
あいつの誕生日を祝うために
一緒に飲んだ。
そこからどうなった…?
何にせよ、
会話をしてるのは
リオとエルヴィンと
いうことになる。
考えなければ
いけないことが
一気に押し寄せてきて、
思わずそこで足が止まる。
「エル、ヴィンさんっ…
やめて…っ」