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あなたへの月【T&B】

第3章 Lost in the city.





「あ、あれ……?」
 きょろきょろ、辺りを見回し赤いジャケットをさがす。けれど目当ての金髪はどこにも見つけられず、わたしは呆然とその場に立ち尽くしてしまった。
「……うそ」
 呟いたきり、声すら出ない。唯一私を知っている人を、この雑踏で、見失ってしまったのだ。どうしよう、という言葉以外、なにも頭に浮かんでこなくなってしまった。







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