第3章 及川 徹
これは俺が中学2年生のときの話。
北川第一中学男子バレー部は県内でも強豪校だった。そこで出会った女の子に俺は一目惚れ。
その子は俺と同じ北川第一に居てその女子バレー部に所属していた。
名前は
鳥楽なのは ちゃん。
入部当初彼女は目立つ選手ではなかった。
でも毎日コツコツ練習を重ねてたからその努力に惹かれた。
俺が部活が終わっても練習をしていると岩ちゃんが待っててくれる。するとそこに彼女もやって来る。
『一ちゃん。部活終わった?』
岩泉「ん?あぁ、なのはか。
及川ー帰んぞー」
岩ちゃんは彼女が来るのを確認するといつも帰る。
帰り道は俺と岩ちゃんとなのはちゃんの3人。岩ちゃんはいつも彼女のことを気にかけてる。その光景を見たとき俺は多分嫉妬してたんだと思う。
俺の運動部女子のイメージはガツガツしててサバサバなんだと思ってた。
なのに彼女は違った。清楚で運動部にしては似合わない風合い。一言で言うと年下なのに「可愛い」。
喋ってみたい、そう思ったけど、彼女の隣には岩ちゃんがいつもいた。