第1章 プレゼントを贈ろう!
「団長、失礼致します」
入れ替わり立ち替わりで今度来たのはリヴァイ班の四人だった。
女性であるペトラが緊張気味に箱を差し出し
「お誕生日おめでとうございます」と敬礼してきたので、
笑顔で「ありがとう」と答えると、
四人は言うべきか言わざるべきか・・・という視線を交わした後
「団長が喜んで下さる物を考えて・・・・・ブーツにしてみました」
とグンタが言ったので、
意味がわからないエルヴィンはまたポカンとする。
モブリットといい、リヴァイ班といい、一体どうしたのだろうか?と思って
その真意を問い質そうとしたが、
リヴァイ班は敬礼すると逃げるように去って行ってしまった。
行ってしまったものは仕方ないので、プレゼントされた箱を
開けると中には白いブーツが入っていた。
だが、明らかにエルヴィンのサイズより小さく履けそうもない。
ふと箱から白いブーツを取り出して、よく観察してみる。
もしかしたらブーツに何か暗号があるかもしれないと思ったが、
何の変哲もないブーツだった。
・・・・自分は嫌がらせを受けているのだろうか?
悶々としたまま書類仕事に戻ると、
今度はナナバがやってきて変わった形の靴下を置いていった。
しかもまた自分とはサイズの合わない小さいものである。