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何故か。

第2章 何故か、トリップ


ぱちり、

目を開ければ、木々の間から差し込む光がめにささった。
いや、刺さったら痛いわ!!
にしても、あの夢はなんだったのだろうかと寝転がったまま考えようとしたが諦めた。
何故だか考える気になれない。
このまま、二度寝しようかと思ったところで異変に気付く。

”木々の間から差し込む光”
何故、私は外にいるのだろうか?
私は布団で寝ていた筈だ。
ちなみに、ベッドではなく布団派。
和室で寝るのが好きだ。
あのいぐさの匂いはとても落ち着くから。

話はそれたが何故、私は外にいる?
立ち上がろうと上半身を起こせば、夢で見たエメラルドグリーンの革とも布とも言えない服を着ていた。
なんだこの、ほら……よくある特撮の敵キャラみたいな…ガワみたいな………
うん。
靴もエメラルドグリーン。レザーブーツで底が厚めになっている。
サイズもぴったりで気味が悪いが、仕方ないと立ち上がってウロウロしてみる。
あたりは鬱蒼と茂る緑ときちんと適度に伐採してある森のような所だ。

「(公園……山に面してる感じかな?)」

ただそれだけで、なにもない。
なんで私は…何回も頭の中でエコーする。
訳が分からなくなって頭を振る。
そこでまたもや気がつく。
髪がないのだ。
ちょっ待てやおい。

「髪、hairー!!!!」

乙女の命である髪の毛どこぉおおおお!!
ウワァアアアア\(^o^)/
あ、乙女じゃなかった。
じゃなくて!!

頭を抱えたら丁度、耳があるところに硬いものが
魚の、なんというか…ヒレというか?
硬い骨みたいなのが5本ほどあって、膜でつながってる。

・・・

人間じゃないやん。
顔触ったけど人間じゃないやん
まじかよ。
人に見つかったらUMA扱いじゃん?
解剖とか実験とか

「いやじゃぁああああ!!」

あれ?でもガワ…………のコスプレで通せやしないかこれ。
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