第4章 クレイジー・ストーム到来
(どうしてナイトメアは顔を赤くしてるの? 変な想像でもしたのだろうか)
ゴーランドが部屋から出て行き、ナイトメアは咳払いをして困った顔をして言う。
ナイトメア「変な想像などしていない・・私はただ女性と一緒に寝たことがないから。 浮かれてしまうかもしれない」
困った顔で言ってはいるが、私自身も浮かれてる。
ハートの国にクレイジー・ストームが来てありえない時間の中でナイトメアが軸を、越えて私に会いに来てくれてる。
(嬉しくて浮かれてるのは私もそうだ・・そんな乙女チックな思考にさせるのもあなただけ)
顔を真っ赤にさせたナイトメアは、私に手を伸ばしてきて抱きしめる。
夢の中でも体温を感じ取れた、けれども現実は違う。
今触れているのは間違いなく、現実だ。
背中に手を回して胸に耳を傾ける。
『カチコチカチコチ』とリズム良く音をが鳴っている。
前にの中で聞かせてくれた音と同じ。
目を瞑って音を聞く、心地のいい好きな人の音。
冷たい体温。
ナイトメアは私の背中に手を回していた、腕と手を離して見つめる。
顔がどんどんと近くなる。
心臓がバクバクと音が聞こえて、顔にも熱を持つ。
唇が重なり合うその時に、勢い良く扉が開き慌てて離れてナイトメアの顔を見ると、目を背けて顔と耳まで赤くしていた。
私の部屋に入ってきたのは、ゴーランドと遊園地の従業員が元気良く言う。
従業員「ナイトメア様のお部屋を、ご用意しました」
ゴーランド「この隣の部屋だぜ」
ナイトメアは部屋から出て行く、私は後ろからついて行くと隣の部屋で私と変わらない部屋。
一時間帯時間が変わり、夜になって私は自分の部屋に戻る。
隣の部屋に私の恋人がいる。
これが寝れるわけがない、嵐が終わってしまったら消えてしまうの?
寂しい気持ちがある。
布団の中に入って目を瞑り、しばらく眠りの中に入る。
体をゆすられてる、目を開けるとスーツ姿のナイトメアがいる。
(夢をまだ見ているの?)
ナイトメア「これは夢じゃないよ」
体を起こすと遊園地のBGMと賑やかな人の声が聞こえる。
アリス「着替えるから外で待ってて」
ナイトメア「分かった」
ドアを開けて部屋から出て行ったナイトメア、私はベッドから出てエプロンドレスに着替える。
顔を洗って外に出た。