第3章 繋げる扉?
ゴーランド「現実では夢の力を、使えないだろう、そうだよなナイトメア」
ナイトメア「そうだな、使えない」
あさっさりと答えるナイトメア、確かに夢のようなことができたら完全にこれは夢だ。
ゴーランド、私、ナイトメアと共に遊園地に行く。
BGMが聞こえてくる、ナイトメアはゴーランドに言う。
ナイトメア「チェシャ猫は部屋を改造したのか?」
ゴーランドはキョトンとして、ため息を付いて言う。
ゴーランド「心を読みやがって、その通りだよ。 俺の許可無しにあいつは勝手に改造までしやがって」
ステージの裏手に行くと、従業員はナイトメアを見て不思議そうに見ているゴーランドは言う。
ゴーランド「ボリスがいなくなって、人出が足りなくなったから急遽こいつを呼んだ」
そんな話は聞いていないし、ナイトメアはそのつもりでここに来たわけではない。
ゴーランドはナイトメアに面白そうに言う。
ゴーランド「俺たちは今から、マジックショーをやるんだ参加してもらうぜ芋虫」
一番言ってはいけない、あだ名ナイトメアは低い声で言う。
ナイトメア「芋虫だと、私は蓑虫だ。 それに私は人前に立つことが苦手だ」
(そうだったの? 偉そうな身分と自分では言ってるのに)
ナイトメア「ぐっ・・・・分かったよ、私が偉い身分だってことを証明させてあげるよ」
箱の中に入るナイトメア、ゴーランドは耳打ちで言う。
ゴーランド「アリス間違いなく、あいつの恋人になったらお得だぜナイトメアは地位は俺たちよりも高い地位だし、金はあるし、尻に敷くにはアリスができそうだぜ」
尻に敷く気にはならない、ナイトメアに今の会話を聞かれてはいない。
マジックショーは始まり箱の中身は見えない、重そうな鍵をかける。
(大丈夫なのだろうか、気分とか悪くなってないだろうか)
ゴーランド「ここには、人が入っています。 その人とこの子を入れ替わりで鍵を開けて外に出します」
布を被せて、ゴーランドが先程『ナイトメアは心が読めるから合図は心の中で、言え』と言われた。
数字を数えて心の中でナイトメアに言う。
(今よ体を消して、現実に戻ってきて)
箱の中に入ると誰もいない、下から入る仕組み。
下からロックが掛かる、正直言って怖い。
しばらくして上の扉が開き、拍手が響く。
裏手に戻りゴーランドは満足気な笑顔で言う。
