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詰襟応援団!! 【ダイヤのA】

第18章 夏までのカウントダウン


『久しぶり! 進級してから、1回も連絡とってなかったから連絡してみたんだけど。俊平は忙しいかな?? 野球、頑張ってる??』



という文章を送ってから一時間。私はベッドの上で携帯とにらめっこしている状態。
その時、携帯の着メロが鳴る。

(え、電話?!)

ディスプレイには真田俊平の文字。私は慌てて携帯を耳に当てる。

「もしも、し?」
『連絡ありがとな、結』
「ううん、私が俊平のこと気になってたから」
『…….嬉しいこと言ってくれんじゃん。でもまあ、野球の方はちょっと』

俊平の声が少し元気なくなる。

「怪我?」
『大したもんじゃないけど足が、な』
「大丈夫なの?! ねえ?!」

自分が怪我でスポーツを諦めた身だからこそ、俊平のことが心配になる。

「無理しすぎて怪我したら元も子もないんだよ? 私、俊平が野球してるところ、見たいよ」
『大袈裟な怪我じゃねえって! 夏には間に合う予定だし、他校の心配してる場合か?』
「他校とかそういうのじゃない。私は俊平だから心配してるんだよ」

そう言い放つと、返事がなくなる。通話は続いているのだけど……。

「俊平?」
『あー、悪い悪い。……嬉しくって』
「何が?」
『結が俺を気にかけてくれてるのがさ。お陰で、なんか元気出たわ』
「……うん、なら良かった」
『もう遅いだろ? 明日に備えて寝た方がいいよ』
「あ、そうだね」

部屋の壁掛け時計は夜の11時を指している。世間的には早い時間帯なのかもしれないけど、朝早起きして勉強するタイプの我々運動部にとっては寝る時間だ。

「おやすみ、俊平。無理しないでね」
『おやすみ、結。お前の方こそ』


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日、教室には私に来客が。

「結城先輩、伊佐敷先輩!!」

この二人は結構校内では有名人らしく、クラスの女子がざわつく。
私は急いで教室の入り口まで駆け寄った。

「おはようございます。どうしたんですか?」
「今日の昼に、夏の応援に関する会議を開こうと思ってな」
「野球部の部長、副部長、マネージャー、応援団部の部長、副部長、吹奏楽部の部長、副部長を集めて話し合おうってやつだ」
「……成る程。わかりました、集合場所はどこですかね」
「C棟の空き教室にしよう」


こうして、応援会議開催!!
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