• テキストサイズ

詰襟応援団!! 【ダイヤのA】

第11章 進級までの5ヶ月(クリスマス編)


さて、明日から冬休み。マフラー、手袋、コートが欠かせなくなるこの季節。

「学校行きたくないなあ」

マフラーを巻きながら呟く。わずか半日しか授業がないのに学校に行く意味がわからない。

「そんなこと言わないの! あんた、今日はクリスマスパーティーの予定とかあるの?」

母のセリフで初めて、今日がクリスマスイブであることに気がついた。

「あー……特にないよ」

「寂しい女だねえ! 学ランなんて着るから彼氏できないのよー」

「着ても着なくてもできないものはできないんです」

「とにかく、今日は夕飯家で食べるから絶対に帰って来なさいよ。俊平君が遊びに来るって!」

「りょーかーい」



小学校の頃はよく俊平が家に来て、手料理を作ってくれたりしたものだ。

(久しぶりに食べれるかな)


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

学校に着くと、今日は運動部の人達も朝練がないらしく、比較的早い時間帯から教室に人が集まっていた。

「よお木下!」

倉持は寒さを感じさせない格好をしている。……ワイシャツ1枚でこの気温の中いられるとか、ちょっとおかしいんじゃないの?

「寒くないの? 倉持」

「問題ねーよ! それより、今日は俺たちも珍しくオフなんだよ」

「はあ」



「俺の寮の部屋で格ゲー大会やるから来いよな!!」
/ 127ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp