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あわい夏の夢

第1章 約束


「だって、雪マネージャー向いてそうだし」
「向いてないと思うけど…バスケの知識もからっきし無いし。だいたい、マネージャー募集してるの?」
「さあ?わかんねーけど、やりたいっていったらやらしてくれるんじゃねーか?」

バスマネに向いてるとまで言っておいてそこらへんは適当なんだね。。
思わず呆れてお弁当の箸が止まる。

「どっちしにろ、見に来いよ。今日空いてるならさ、おれら1年は今日から練習だから」
「そう、なんにもないし、じゃあ放課後見に行くよ」

そう約束すると、やけに嬉しそうに三井くんは笑った。


ーーーーー放課後


約束の通り、放課後体育館に向かう。
ちらりと中を覗くともうそろそろ始まるのかみんな並んでいた。
というか、見にきている見学者が私だけで正直少し恥ずかしい。。

「1年、自己紹介しろ」

どうやら始まったらしく、1年が自己紹介をしていく。
中には赤木くんというとても身長が大きい子がいた。
たまに見かけた事はあったけど、一度も話したことは無い。
バスケはわからないけど、背が大きいというのはやはりバスケでも大切なこと、なのかな?
赤木くんと小暮くんという男子の自己紹介が終わると次に三井くんだった。
三井くんは全国優勝をする!と自信たっぷりに言うとさすが中学MVP!と周りから声が上がる。
MVP?と私は首を傾げるけど、どうやら中学の時に三井くんはすごかったらしい、と聞いていたから、きっとそのことなんだろうと納得した。
みんなの自己紹介を終わると、練習試合をし始めた。
赤木くんと三井くんは別チーム、三井くんと小暮くんが同じチーム。
生でバスケの試合を見るなんて殆ど無かったから、私はドキドキしていた。

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