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あわい夏の夢

第3章 再出発


ーーーーつぎの日


病院で検査してもらったけど、とくに異常はなし。
念のため、といわれて学校は午後から行くことにした。
お母さんとお父さんにものすごい心配されちゃった、、。バスケ部やめろっていわれたけど、なんとか説得して続けられることになった。せっかく三井くんが戻ってくるんだもん。ここでやめてらんないよ。

「おはよー」
「おはようって時間でもないけどな、もう大丈夫なのか?」

お昼休み時間に顔を教室に出すと、小暮くんがパンを食べていた。

「うん大丈夫だよ〜三井くんは?学校来てるの?」
「あぁ。珍しく1限から授業出てる。」
「へぇ、偉いじゃん」

自分の机に戻り教科書を机の中に入れる。
と、なんか紙くずみたいなのが机の中に入ってた。
あれ?私こんなん入れてたっけ??

紙くずを見てみると、

『昼休みに屋上来い 三井』

三井くん?なんか用でもあるのかな?
てか私がこれ入ってるの気づかなかったらどうするつもりだったのよ…。
もう待ってるかもしれない、急いで屋上に行こう。
急ぎ足で屋上へ向かう。


ーーーー屋上

「よぉ」
「どうしたの三井くん、てか怪我大丈夫?」

屋上に行くと案の定三井くんが待っていた。
三井くんはあぐらをかいて座っていたので取り敢えずその隣に座る。ふと気がついたけど、三井くんは髪の毛をバッサリ切ったみたい。良く合ってる。
花道くんにやられたんだろう、三井くんの顔にはあちこち絆創膏がはってある。痛々しいなぁ。

「あぁ。こんなの大丈夫だ。俺よりお前の方が大丈夫か?あの時龍に腹殴られただろ」
「もう大丈夫だよ」
「その、悪かったな」
「え?」

三井くんは申し訳なさそうに頭をさげる。

「俺のせいで怪我させた」
「あー、まぁ、うん、でも三井くん戻ってきてくれたし、もういいよ。気にしないで。」
「お前、怒んねぇの?俺スゲェひどいことしたんだぞ」
「怒ったって、過去のことはしょうがないでしょう?三井くんは謝ってくれたんだしさっきも言ったけど、私は三井くんがまたバスケ部に戻って来てくれたのが一番嬉しいから」

にこっと笑うけどまだ気にしてるのか三井くんはぱっとしない表情だ。

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