• テキストサイズ

【カゲプロ】君と、【裏あり】

第2章 2.君は


「さて、じゃあ説明しますかね」

エレベーターに乗り私の部屋に戻って来て。図々しくも、さも当たり前かのようにあぐらをかいて座り、またもや気だるそうに、彼は私に説明を始めた。

「まず一つ覚えておいて欲しいのが、お前の命のことだ。お前の命は俺の命と“連動”してる」
「連動……?」
「そう、連動。当たり前だろ?俺の力を分けてやってお前の命に変えてるんだからな」
「ってことは、あなたが死んだら私も死んじゃう?」
「そーいうこと。まあ、よっぽどのことがない限り俺は死んだりしねえけど」
「じゃあ逆に、また私が死んだら?」
「その時は俺の中にお前の命の代わりになってた力が戻ってくるだけだ」

なるほど、と私は頷く。
私が納得したのをみて、彼は話を続けた。

「じゃ、次は……っと、そうだった。
名前、教えてなかったな」

そういえば「あなた」だとか「彼」だとか呼んでいたが、まだ名前を聞いていない。私の名前も教えてないが。

「女王の『蛇』としての名前は、《冴える蛇》だ。そんで、女王にもらった人間としての名前は──」
/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp