第6章 6.欲しかったもの
「指だけでイっちまったのか」
呆れたように言うと、彩芽は俺にもたれ掛かりながら焦点の定まらない目をあちこちにやりつつ頷いた。
「……おら、しっかりしろ。本番はこっからだぞ」
「クロハぁ……」
縋るように腰に抱きつかれ、涙目で見上げられる。……これはなかなか、たまらないというか、来るものがある。
「しっかりしろ」
脇を抱えて向かい合うように膝に座らせる。と、彩芽はなんとも幸せそうに首元に手を回し抱きついて来る。
「あーもう……そのまま動くなよ」
片手で脇を抱えながら、もう片手で下の服を脱ぐ。……ホールドされるなら先に脱いどきゃ良かったな。
当然だが、脱げば自分のモノが簡単に露出する。
舐めさせたりして立たせたことはあるが、素で此処まで立ってんのは初めてかもしれない。
「わ、おっきい……」
不意に抱きついていた彩芽が言葉を零した。
大きい、と言われて少し怯む。
いくら15歳とはいえまだ成熟し切ってない身体にこんなもんをブチ込んでも大丈夫なもんなんだろうか。
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「……ほんとに、おっきい」
これが他の誰かのものなら私は怖がって受け入れようともしなかっただろう、けれど、これはクロハの、目の前にいる彼のものだ。
そうだと思うと、それは全く怖くはなかった。
むしろ。
「……、クロハ、はやく……」
「……ああ」
私が早く、と催促すると、彼は私の腰を引き寄せる。……どうやら、少し躊躇していたようだった。
「……クロハのなら、大丈夫だから」
「……そうか」
求めると、彼のモノが私の身体に押し当てられた。……熱い。
「痛かったら、言え……よッ」
「ふああぁ……っ」
身体を一気に貫かれて、おかしな声が出た。……クロハのモノが、私のナカに。挿入って。いる。
暖かい、きもちいい。
「クロハっ、あああんっ……!」
ナカをグリグリ、とこすられる。いやらしい水音が響いて、身体からどんどん力が抜けて行く。
クロハの、虜になる。
「あっ、だめっ、あんっ、クロハ、クロハぁ……」
気持ちいいのと、嬉しいのとで、頭の中がめちゃくちゃになる。
めちゃくちゃになって、真っ白になって、それで、……。
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「おーい、彩芽、彩芽ー」
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