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Bloody Signal

第24章 tomorrow 零√



「ああ……じゃあ、殺してからでも……いいんだろう?」

「零」


 続けて零は閑さんへと銃を撃つ、弾丸は彼女の肩と腹に一発ずつ当たる。どうやら零は足の痛みのお陰で、なんとか理性を保っているらしい。


「緋桜 閑! お前は俺が殺すっ!!」


 立て続けに銃を撃ちながら、閑さんも何発か当たった後にもう零は制御できないと気付いたのか、弾が当たらない様に避け始める。


「一縷」


 閑さんがそう口にすると、奥に控えていた仮面をつけた男が背後から私に近付いてきた。


「っ……!?」

「珠紀っ!!」


 気付いた時には、その人に私は首を絞められていた。


「愚かだな……」


 閑さんは窓から部屋を出ていく。


「零、動かないで。動いたらこの女を、このまま絞め殺す」


 首を絞められているせいで、声が出ない。どうすれば……どうすればいい? 零も銃を握りしめたまま、動くことが出来ず止まっている。


「は……」


 諦めて、零が助けてくれるのを待つのは簡単だけど。そうじゃない、そうじゃ……ないんだ。私は男の腕を掴む。ぐっと、爪を立てながら。


「は……な、して……」

「お前……瞳が」


 零の視線なんて今は気にしていられない、思い切り爪を立てて、男の手から逃れるために抵抗を始める。食い込んだ爪はやはり痛いのか、男は一瞬手の力を緩める。その隙を、零は見逃さなかった。


「珠紀――っ!!」


 男の肩に零の銃が撃ち込まれる、男は肩を抑え勢いよく部屋を出ていった。

 零が勢いよくこちらに走ってきたかと思えば、強く私を抱きしめた。

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