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Bloody Signal

第24章 tomorrow 零√



「私は零が好きだから……助ける方法があるのなら、どうしても……何かを犠牲にすることになっても……助けたかったから」

「……お前っ、馬鹿だろっ!! 俺の事なんて放っておけば、お前はそんな目に遭わなくてよかったのに!!!」

「……話はもういいか? 零、優姫をこちらに連れて来い」


 閑さんがそう命令すると、零は虚ろな瞳で優姫に近付いてくる。どうして? 零は優姫の腕を掴むと逃げない様に、動かない様に閑さんの前で掴む力を強める。


「ふふっ、いくら零とはいえ主人の命令には逆らえまい。そう、そのままだ」


 閑さんは私を部屋の隅へと投げつけると、私は痛みに耐えながら床を滑る。遠い、優姫達から離れてしまったせいで助けに行けない。


「零! 嫌っ! 目を醒まして!! その人になんて負けないでっ!!」

「無駄だ、零は私の言うことには逆らえん」

「零っ!!」


 ぴくりと、零の身体が反応した気がした。

 負けないで、そんな人に……負けたりしないでっ。


 ぎゅっと目を閉じた。すると、突如銃声が部屋に響く。


「っ……! 零!?」


 驚いて顔を上げた先には、自らの足を銃で撃って血を流している零の姿。その瞳は、いつもの彼に戻っていた。


「いっ……思い通りなんて、俺はならない」

「……強がりを」

「零っ! その人の血を飲めば、零は助かるんだよ!!」


 私がそう叫ぶと、零はちらりとこっちを見てすぐに閑さんへと向き直る。

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