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Bloody Signal

第18章 dark 零√



「何かあったのか?」

「英さんには関係ないです……」

「ああそうさ! 僕には関係ないさ。でもな、こうして何かの縁で僕はお前と関わってるんだからさ、少しくらいは話してくれてもいいんじゃないか?」

「どうしてそんなに関わろうとするんですか? 関わったところで、玖蘭さんについて何もわかりませんよ?」

「そうじゃないさ。僕はお前のことを知りたいだけ!」

「……はい?」


 今この人は何を言った? 私を知りたいだけ? え、なんで?


 私が驚いて言葉を失っていると、一人英さんは「だから言いたくなかったんだ!!」と叫びながら頭を抱えていた。え、もう意味が分からない。


「いいかっ! お前が元気じゃないとこの俺は気になるんだ!! だから言えっ、今すぐ言えって!!」

「な、なんて横暴な……」

「言うのか言わないのか、はっきりしろっ!!」


 あまりの勢いに押されるように、全てではないけれど……話してはいけない部分を上手く避けながら、簡単に説明してみた。


「えっと……玖蘭さんと、少しだけ意見の違いで衝突したくらいです」

「何だよそれ。どんな内容でそうなったんだよ……」

「内容って言われると……プライバシーもありますので、詳しくは話せません。ただ私にとってはとても大事なことでした。玖蘭さんにとってはどうでもいいことでも、私にとってはそうではなかった。そういう類の話です」

「……ふぅん。それで収束することなく今日までやってきて枢様直々にお前を月の寮に呼んで、改めて話し合いってところか?」

「そうなんじゃないですか……?」


 実際それ以外の呼び出された理由がわからないから。

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