第7章 恋
「ここ…ぷにぷにしてる。もっと奥まで入れたほうがいいの?」
私は彼の顔を見上げて問いかける。
「まあ、出来れば」
彼が私の髪と頬を撫でて答える。
私はあーん…って口を開けて、半分ぐらいまで口に入れる。
口の中で、舌で舐めてあげたいと思ってたけど、口の中いっぱいで上手く出来ない。
私は口を離して、首をかしげる。
「無理しなくていいよ?」
彼が、上から優しく言う。
「んー…やり方よくわからなくて…」
「気持ちいいよ」
「本当? どれが気持ちよかった?」
「なんか、みなみにそうやっていじられてるの眺めてるだけで気持ちいい」
「ふふ…なんかわかる気がする」
私はまた、彼のものを舌で舐める。
今度は全体的にペロペロしてみる。
「あぁ…なんかこそばゆい…。おいしい? みなみ」
吐息まじりで彼が問いかける。
「え、別においしくないよ」
私は笑う。
「えー…。そんな普通の答えしないでよ」
「ふふっ…。ねぇ、真司。どこが気持ちいいとかあるの? 教えて」
「えっとね…この辺…」
彼が指で、指し示したところを、私は舌でじっくり舐めてみる。
「気持ちいい…」
彼が気持ちよさそうに言う。嬉しい。
私はそこに唇があたるようにくわえて、チュパチュパしてみる。
「えっ。あ、あの…ストップ!」
「なんで?」
「出ちゃうよ…」
「ふふ…もったいない?」
私はちょっと身体を起こして、彼に目線を合わせる。
「口の中に出ちゃうよ?」
彼は私の唇に人差し指をあてて言う。
「飲んであげるよ」
「ぷっ…そんなのしなくていいよ」
私の言葉に彼が笑い出す。
そうなの? わたしマジなのに。