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第一話 シェアハウスの恋人

第4章 お届けもの②


…固まる三人。
マイコは横目でミツ兄と玉ちゃんを交互にチラミするが、二人とも漫画に出て来るキャラクターみたいにとぼけた顔で視線をそらす。
ミツ兄は口を窄ませてスースーと音を漏らしている。口笛のつもりか?

なんとなく空気を察知し見かねた受付のおネイサンが助け舟を出す。
「よ、よかったらマイコちゃん?も体験でやっていけば?この時間人少ないし」




レンタルウエアに着替えて器具があるフロアに出る。
なにから初めていいものか、フラフラしてるとミツ兄にマットが敷いてある一角に呼ばれた。
「とりあえず軽くストレッチだな」
言われるがままに、ストレッチを行っていくと「ここもっと腹力入れて」「腕さげない」と手取り足取り指示が入る。

「お前筋肉少ねぇなー」二の腕ムニュっと掴まれる。
ムニュ、ムニュムニュ
「…………柔いな」
「あのー…、いくらなんでも掴み過ぎじゃない?」
「ハッ!気持ちよくてつい。。。」
「はーい、そこ。職場でイチャイチャしないの!」
大きな声といっしょに後ろから思いっきりミツ兄の頭がはたかれる。
振り返ると体も顔のパーツも大らかな作りの男性が立っていた。
「っィテ!なんスか香取チーフ!上から叩かないで下さいよ!」
「なはははは、悪い悪い。これ以上めり込んでも困るもんな!」
ミツ兄は頭を押さえながら悔しそうに見上げているが、香取チーフは気にもとめない。

「ミツ、この後に入ってたスパー、キャンセルだわ。滝沢くん、仕事だってさ。」
「え、マジすかー。せっかくマウスピース届けてもらったのに…」
「なになにーどしたのー?」
ウエアに着替えて既にどこかで一汗かいた玉ちゃんがタオルで顔を拭いながら近づいて来た。
「お!玉ちゃん。そうだ、せっかくだからお前等二人でリング使えば?」
「え、いいんスか~。よし、やろうぜ、ミツ兄」
「そうだな、じゃあミット打ち付き合ってやるよ」
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