
第2章 練習試合をします。
バチコーン!って表現が正しいのか分からないけどもう聞きたくないほど痛々しい音ってああゆうのを言うんだなって恐ろしい表情の影山君を見て日向君に手を合わせました。
青葉西城に着く前から日向君の緊張がピークなのは皆が苦笑いしていて、試合が始まっても止まないソレに影山君も苛立っていたけど…うん、あれは怒っても仕方ないよね。
「あれは痛いよ清子先輩。湿布は持って来てました?」
「ある。でも結構範囲が広いから保冷剤が良いと思う」
落ち着け影山⁈なっ⁈やギャハハハハ‼などフィールドから悲鳴と笑いが上がる間、一先ず清子先輩と黙々と保冷剤の用意をする。試合中は影山君が降りないと反論するのは分かっているので試合後に渡そうと思う。
そして準備している間に試合は佳境であと少しという場面で…彼は帰ってきた。
「あらら、ピンチじゃないですかー。」
「キャー‼及川さーん!」
うわぁ出た…なんて心で呟きながら明らかに雰囲気が変わったのを先輩達は理解している様で一様に顔は険しい。…及川徹、正セッターがピンチサーバーとしてコートに立つ。
「強敵ですね、武田先生」
「えぇ、彼は全国でも有名なセッターです。…影山君や日向君の連携は通用するでしょうか?」
「…あの反則技は初めこそ通用しますが…対策は案外容易ですよ?」
「え…?」
あ、メタ読みで自爆した。どういう事か聞いて良いですか?なんて聞いてくる武田先生を、今は彼等の試合に集中しましょうよなんて話題を逸らしながら今度から一層言動には注意しないと…あ、決まった。
2ー1で烏野高校の勝利。まぁ、試合が終わってから今度は片付けが忙しいと武田先生から離れたくて捕まらない様に手伝っていた時にねぇ、君が烏野のもう一人のマネージャーかな?って声が後ろから聞こえた。
忌々しい、片付け(武田先生を避ける)に夢中で気がつかなかった…振り向くと及川さんが笑顔で話しかけて来ていたので嫌々でも対応しないと。
「そうですが…何か?」
「少し話さない?あの先生から逃げたいんでしょ?」
「…内容によります。」
あんまり有難く無い誘いだけど、話をするなら私がひたすら我慢したら良い。
そう返した私に及川さんがあるものを差し出す、黒い羽根の付いたキーホルダー…⁈
「居たんですね、あの場に…場所を変えます」
「じゃあ、認めるんだ?」
「外で話します。…ここは人が多い」
