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最近、私の周りにバレー部員が多い

第1章 新しい世界で


澤村先輩のお説教が終わったのを見計らって歩み寄ると先輩が空気を読んで声を掛けてくれる。

皆さっきの事が響いてるのか表情が固いけどバレーをしたくてウズウズしてるのが分かる。菅原先輩の言った通り良い後輩だね。

「彼女は篠田遊衣。正式なマネージャーじゃ無いけど清水と一緒に時々手伝ったりしてくれる頼れる後輩…いや、日向達にとっては先輩だ。何か分からない事があったら遊衣に聞いてくれ」
「っす!」
「澤村先輩が殆ど言ってくれたけど、鳥野高校二年です。時間が空いたりした時とかに基本居るから気軽に声を掛けてね。あと貴方達の名前も聞きたいかな?」

その後は元気な日向君、影山君、山口君に続いていく。女の子自体と話すのが慣れていない様で初々しい姿が微笑ましい。…けど最後の月島君だけは慣れた様に淡々と自己紹介をしていた。イケメンだからか?何て考えてたら月島君がちょっと良いですか?と手が上がる。

「正式なマネージャーじゃないんですか?バレー部のマネージャーは三年らしいですし、なる気がないのなら何故手伝いされてるんです?」
「…ただわたしが烏野高校のバレーが大好きだったからだよ?」
「…そうですか。」

あ、納得してないな。…私は真剣に月島君の目をみて話し始める。

「…何時か分からない昔にね、バレーって素晴らしいって教えて貰ったから。勇気を出して烏野の試合を観て…その時と同じ気持ちになれたから、手伝ってるんだ。」

私は一方的に君達を見て、知ってる。
この片思いが叶ったかは知らないし、こうして君達と話せてるのも奇跡なのかな?
でもこんな夢のような機会は早々ない…だったら。

「きっと君達のバレーを観て、手伝って、私はもっと君達のバレーをずっと大好きになりたいんだ。…まるでファンみたいだけど…駄目かな?」
「…別に、人それぞれじゃないですか?」
「…照れてる?ツッキー」
「うるさい山口」
「ごめんツッキー!」
「お、俺も‼えっと…篠田先輩が楽しんでくれるように頑張ります!」
「ありがとう。楽しむだけじゃなくてでも勝たないとね?」
「はい!」
「お、俺も…が、頑張り、マス」
「なにそれロボットの真似なの王様」
「月島あぁあ‼」
「ん?何だお前らそんなに説教大好きか?」
「ナンデモナイデス‼」

せめて今平凡なこの時が続きます様に。


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