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あの頃には戻れないそして交わらない私達

第19章 第十九章


貴女side
貴女「全く征君ったら」
実「遅いわね」と玲央姉先輩。
貴女「全くです!」
赤「待たせたね」
貴女「遅いよー!っていうか何で前髪切ってんの!?」
赤「ん?邪魔だったから」
貴女「そうなんだ…」

会場観客席
今から誠凛高校と桐皇高校の試合が始まる。
私はデータを収集…
貴女「…ねぇ征君この試合。光と影の試合だよ。
昔の光と新しい光、そして影。
どうしてか分からないんだけど私、複雑な気持ちになるの。」
赤「そうか…」

審判『それではこれより誠凛高校対桐皇高校の試合を始めます』

さつき、どう対策を練った?なんとなく見当はつくけど
ガングロのアリウープ、そしてテツヤの加速するパス
貴女「あれは…イグナイトの強化版…原理は拳銃と一緒…」
赤「へぇ」

時間は経ち…第二クォーター
貴女「第二クォーターもテツヤは出る。
そして使ってくるドライブを…征君だって分かるでしょ?」
赤「あぁ」
貴女「それと、このテツヤのドライブには条件がある」
葉「条件?」と葉山先輩。

貴女「あれは“ナナメ”にダックイン人間の目はタテ、ヨコは追えてもナナメの動きに弱い。しかもテツヤハ人の視線を読み取る能力に長けてるから特別追いづらい角度で沈んでくる。
これだけでも並の選手じゃ早々止められない…だけどある条件を満たしたとき
ドライブは完成する。それは…火神君です。これはもうさつきも分かっているでしょう。ってテツヤとガングロの1on1…!これは…止められる…!」

赤/葉/根/実/黛/「!」
私がそう言った瞬間止められた。
貴女「…ほんと、あの二人はバスケでは気が合うんだから」と少し微笑む。
だからガングロはテツヤのドライブを止められたんでしょ?相手の呼吸、リズム全てを読んで…

そして試合は進んでいく…
貴女「火神さん…ガングロと互角にやりあっている…」
ガングロは背面(フォームレス)シュートを放つ。
貴女「「!」止めた?あのシュートを…」火神さんどこまで進化するんだろ?
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