第27章 第二十七章
貴女side
さぁ始めましょう
そして踊りなさい。
私の手の中で操り人形のように
もう貴女達は私の手の中で踊っているようなもの
勝ちたい?
ならそうさせてあげましょうか?
でもダメ、勝つのは私達洛山。
絶対的な私達に逆らえる人なんていない。
絶対的な王に仕える私。
覆すなど不可能
この絶対的な力で私達は勝ち進む。
誰か私を楽しませて?
最近の試合はスリルがない。本気になるくらいまでスカウティングをしたことがない。つまらない。
楽しませてよ。
***
今日はさつきがいる。
さつきとテツヤが私達を倒しに来た。
そんなこと出来るの?
私を楽しませてくれるの?
誠凛の皆さん。
早く、早く、早く私を楽しませて?
火神さん
早くゾーンに入って…
そうしたらもっとスリルのある試合が出来るから…
ワザとギリギリの展開に持って行くのも悪くない。でもさつき達が本気で向かっている。
まあ他の相手校の試合では試合をコントロールしたことは何回かあるけど…
でも今日はううん。
帝光時代の友達は特別。
ちゃんとその気持ちに応えなきゃ。ワザとするなんてさつき達は望んでないもの。
…さつきの目の色が変わった。
貴女「ふふそうこなくっちゃ」
そうだよさつき、もっともっと…私を楽しませて…
********
パシッ
貴女「!」
カットされた。
あー予想外だなー
でもまだ始まったばかり。
さぁ楽しみましょう試合(パーティー)は始まったばかりなんだから。
どんな物語を築きあげるのだろう。でも…くだらないや…みんな弱いや。
貴女「!」
ダランと脱力し、まるで何かを狙うような獣のような目…
キタァ!!
そうだよ。
もっともっと集中して…そう…
私を楽しませてゾーンに入って…私を困らせてみて?
覆してあげる!!
貴女「フフフフ…アハハハハ!!!堪らないわ!そうよ!そうよ!ゾーンに深く入って何にも考えられないくらいプレイに没頭して!」
監督「…」
赤「…キミはやはりすごいよスカウティングの天才だ。でももういいよ。そこまでにしよう。後は俺に任せて」
え?なんて今…
そっか、一人で…いえ先輩達とやるってことね。
分かったわ
気が狂ってしまいそうになる楽しい試合。
もう私狂ってるかな?
後で征君に聞こう。